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朝、雀の鳴き声が聞こえて随分と気分良く目が覚めた。
まだ、父は寝ているのだろうなと思いつつ俺は布団から体を起こして大きくのびをする。
今日は昨日とは違い、学校が休みではない。
俺は、やれやれと学校の支度をして一階に降りた。
当然、父は寝ているので必然的に弁当は俺が作る。
もっと言うと、毎日の食卓も俺が当番になっていた。
そのおかげで、家庭科の授業では良い点がとれたが余り嬉しくなかった。
「さて、と」
玉子焼きを弁当箱に入れて、俺は弁当と別に作った朝食をダイニングテーブルに座って食べ始めた。
親が寝ている中、一人で食べるのは寂しい。
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