双子

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  「あのね、源氏物語とは言わないけど童話くらい読んだことあるでしょ」 「うん、亀が鶴を引き連れて鬼退治に行く奴とか」 「どんな話しよ」 「違ったっけ」  おかしいなと昼音は腕を組む。 「まぁいいわ。とにかく時間がないのよ。整理券は無し。続きは?」 「え~と……」  次第に整理券をもらうことができない者達がダフ屋から整理券を買うようになったのじゃ。
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