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俺は目を覚ますと、知らない女性の腕に抱かれていた。
「元気に産まれてきてくれて、本当に良かったわ~」
嬉しそうに俺(女)を抱いている女性は、この世界の母親みたいだ。
栗色の髪に優しそうな目をした美人だ
「この子に何て名前を付けようかしら?」
母親は楽しそうに笑っている
そん時、家の扉が、バン!と言う大きな音をたてて勢いよく開いた。
「クリス!子供が産まれたのか!?」
「あなたもう少し静かに入って来て下さい」
母親の名前はクリスと言うらしい
扉を勢いよく開けて入ってきた男性は、俺の父親みたいだ。
俺の父親は…とにかく恐い、目つきが悪く、どっかのヤーサンみたいな顔つきだ
母親が父親を静かに、でも迫力のある声で窘めると、父親はすぐに土下座して
「すみませんでした!」
「静かにって言いましたよね?」
父が大きな声で謝るので、母は笑いながら、父を怒った。
‥うん、母さんコエェェェェェェェェ、父さんよりコエェよ!
今のやり取りで、家族の上下関係が直ぐに分かった
父さん頑張って
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