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「ヒナツ、お前一体なに者だ?」
「只の五歳児ですが、何か?」
「嘘つくな!絶対なんか隠してるだろ!」
「当然です」
「なら教えろ」
「嫌です。なぜ今日会ったばかりの人に軽々しく自分の秘密を教えなきゃいけないんですか?」
俺の言葉にサザンは黙った。
「今日は迷惑をかけてすみませんでした。
魔力値の測定などはまた日を改めてやらせて頂きに来るので、その時は宜しくお願いします。
今日はだいぶ騒ぎになってしまったので、失礼させて頂きます」
俺はサザンとさっきから口をポカーンとあけてる、受け付けのお姉さんに挨拶をして。
まだ騒いでいる父親の所に行った。
「お父さん、ケガ治して貰ったから、もう大丈夫だよ」
俺の言葉に落ち着いたみたいだ。
「なら良かった、もう大丈夫なのか?」
「うん、ギルドマスターに治して貰ったから大丈夫」
俺の言葉を聞いた父親は凄く嫌そうな顔をしてギルドマスターの方へ歩いて行く。
「娘を治してくれた事を感謝する
ありがとう」
「こちらこそ、こちらの不手際で、君の娘さんにケガをさせてしまったことを謝罪させてもらう
すまなかった」
大の大人が、向き合って頭を下げている図は変だったけど、父親の筋をとうした姿は格好良かった
そんなことを考えていると、顔が熱くなるのを感じ、父親を引っ張って、ギルドを出た。
ヒナツ達がギルドを出た後も、ギルドの中は騒がしかった。
理由は、ヒナツ達だ。
Sランクのガンツが娘を連れてきて、その娘がギルドマスターの俺に説教をしたのだ。
さすがに騒ぎにもなる。
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