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「神や天使の住む世界じゃ!
お前にとって死後の世界じゃ!」
「えっ!?」
俺は男の子の言っている意味が分からなかった。
「死後の世界ってどういう事?」
「お前は死んだのじゃ」
男の子は淡々とした口調で答えてくれた。
パニクっている自分を落ち着かせる為に一度自分の記憶を整理してみた。
夜天 月夜(ヤテン ツキヨ)
17歳は
男
顔、中の下
趣味、ラノベ、アニメ、漫画
両親、二年前に交通事故で亡くなった
親戚、俺が産まれる前に爺ちゃん婆ちゃんが死んだからいない
生活費、両親の残してくれた貯金と保険金
両親が居ない以外、虐められてる普通の高校二年生だ。
いつもの用に教室に入ると、クラスの奴らが俺を見て、クスクスと笑い出した、それを無視して自分の席に座ると、まず机の中を確認した、机の中にはゴミがぎっしりと詰まっていた。
俺は鞄の中からビニール袋を取り出すと、机の中のゴミをビニール袋に入れて、クラスのゴミ箱に捨てた。
自分の席に戻る途中、一人の学生が後ろから話しかけてきた。
「親が居ないと、あんな汚いゴミにも平気で触れるんだな」
俺に話しかけてきたのは、赤部(アカベ)だった
親の居ない俺にやたらと絡んでくる面倒臭い奴だ。
赤部の両親は金持ちで、学校に多額の寄付をしてるみたいで、教師も強く言えないらしい。
「俺はお前と違って、親に甘えて暮らして来た訳じゃ無いからな」
話しかけてきた赤部に言い返してやると、一瞬悔しそうな顔をしたが、すぐに嫌な笑みを浮かべ。
「お前は親が居ないから、甘えることも出来ないよな」
「高二にもなって、親に甘えてばかりのバカ違うからな
それに、親が居ない何て理由で、人を見下ような小物でも無いしな」
赤部の言葉にイラッときた俺は、皮肉をたっぷりと込めた言葉を返すと。
俺の皮肉が赤部の勘に触ったらしく。
「お前の両親、お前だけ置いてどこに行こうとしてたんだろうな?
ひょっとしてお前捨てられたんじゃね」
嫌な笑みを浮かべている赤部の言葉に、俺は沸き上がるような怒りを覚え、赤部の顔面をぶん殴った。
そん時、運悪く丁度教師が教室に入ってきたみたいで、バッチリ見られていたみたいだ
休み時間俺は教師に呼び出されて、明日から一週間の停学処分を受けた。
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