始まり

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教師から一週間の停学処分を受けた俺は、教室に戻った。 教室の扉を開けると、赤部がこっちを見て、笑っていた。 四時間めの調理実習の時、俺は包丁を片手に味噌汁に使う大根を切りながら、うんざりしていた、学校では赤部の嫌がらせ、家に帰っても誰も居ない、普段の生活はアニメ見てラノベ読んで、たまにモバゲーの小説読んで、堕落した毎日を送ってる自分にうんざりしていた。 俺は包丁を見ながら、死んでみっか何て軽い乗りで考えていた、でもただ死んでも面白く無いと考え、有ることを閃いた。 「はい、みんな~注目!」 俺は調理室のホワイトボードの前に立って叫ぶと、クラスの奴らが俺を見る 俺は包丁をみんなに見せると、何人かが怯えていた。 俺は包丁を自分の首に押し当てた、そしていっきに自分の首を差した、クラスの何人かは悲鳴を上げていた 俺は首に差した包丁を抜いた、包丁が首から抜けると、首から血が吹き出した。 クラスの奴らは倒れたり、泣き叫んだりしている中、俺は薄くなっていく意識の中、赤部を見た、赤部は胃が出てくるんじゃないかと思うくらい、吐いていた 最後に俺は、ざまぁみやがれと思いながら、意識を……あっ味噌汁、ヤベェ味噌汁食ってから死ねば良かっ…… 思い出すと、今俺は味噌汁を食い損ねた事に猛烈に後悔していた。 「え~と、俺これからどうなんの?」 俺は素直に思った事を男の子に聞いた。 「普通は地獄、もしくは冥界送りじゃな」 「地獄って!?」 恐る恐る、男の子に聞いた。 「何も無い所じゃ」 「何も無い?」 地獄がそんなに軽くて良いのかと、疑問に思っていると 「軽いと思うなよ」 男の子が冷たい口調で言った 「本当に何も無い所じゃ 楽しみも痛みも音も水も飯も無く 動く事も喋る事も眠る事も死ぬ事さえ出来んのじゃ」 「退屈だな」 俺が素直に感想を言ったら 「そうじゃ!退屈は人を殺す、でも地獄じゃ死ね無い」 「きついな」 確かに辛い、俺は一日でも何もしない何て無理だ、何かやってないと落ち着かない 「っで、地獄行きたいか?」 「そんな退屈なとこに行きたい訳がない」 うん、マジ行きたく無いです、俺には辛すぎます 「なら別の世界に行く気は無いか?」 「別の世界?」 「そう、魔法やモンスターなどが有る俗に言うファンタジーの世界じゃ!」 「行きます、生かせ下さい」
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