第一章~プロローグ~

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レイズラルドのとある町 「ジーニル」の夜空は今日も真っ赤に染まり その地を踏めば 血が滲み溢れるほどだった 飲む水は赤く鉄の味がし 作物は育たず 真っ赤な炎と肉だけが その地に存在を 許されていた 日が昇れば 地には残骸と化した人間 葵い湖だった場所には 干上がった魚やマーマン その地に足を踏みつけ 残謔の限りを尽くす強き者 それを異形の者達 人に化け人を襲う者 人を喰らい血をすする者 人は言う「モンスター」と
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