1章 はじまり

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「ねぇ、起きてよ。もう会社行く時間じゃなかった?」 ――ん、もうちょっと大丈夫。 「って、時計見てないじゃん。それくらいわかるもん」 ――僕クラスになると、時計なんて見なくてもわかるんだよ。 「どんなクラスなのよ。会社遅刻しても知らないよ?」 ――おはようのキス。 「ないない、そんなのない」 ――ないなら起きない。 「もう……一回だけだよ?」 …… …… ――よーし、起きたー! 完全起床! 「……困った人なんだから」
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