1章 はじまり

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――仕事、疲れたー! 「はい、お帰りなさい」 ――おお……うんうん、いいねえ。 「なにが?」 ――僕が帰って、君がお帰りなさいって、何かいいよね。 「そ? 普通じゃないの?」 ――普通がいいんだよ。 「そんなもん?」 ――ああ、もちろんだよ。 「そっか。ご飯もできてるけど、お風呂とご飯、どっちがさき?」 ――そりゃあ、もちろん……。 「はいはい、やらしいこと考えてないでお風呂いってらっしゃい」 ――はい。
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