1章 はじまり

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「やったね、やったね。お揃いのハートのカップだよ♪」 ――これは、僕が使うのはなかなか恥ずかしいな……。 「大丈夫だよ。とってもお似合いだよ♪」 ――それ、全然誉めてないからね。 「せっかく私が気に入ったんだもん、一緒に使ってくれないと拗ねるからね」 ――わかった。わかりましたー。 「……へへー♪ やったねー!」 (そんなに嬉しいんだな……やっぱり女の子だねぇ) 「なあに、どうかしたの?」 ――いや、幸せだなと思ってね。 「私と一緒で、ってこと?」 ――ああー。うん、そうだね! 「……変なの。でも、まぁいっか♪ じゃあコーヒー淹れるね」 ――さっそく出番なわけだね。
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