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「俺はいつもちゃんとまじめに学業に専念してますから関係ありませんー。」
拓也はそう言いながらおどけてみせた。
「あー。俺、フケてカエろっかな…」
そんなことを言っている生徒もいた。
しかし、もうすでにバスはその施設に到着していて、周囲の明かりの少なさだけでも、はっきりと『田舎』だとわかる場所に来ている。自分たちの地元からは遥かに離れていることは簡単に予想がつく。
これだけ離れた場所に連れてこられると、いまさらフケって一人だけ帰るワケにもいかない。
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