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初めて出会った時から、どうして惹かれ合ったんだろうね…
それとも一目惚れは私の方だけだったのかしら…
「俺 モテないよ…」
なんて…
自分から…
「俺、モテるよ」
なんて言う人なんかいないよね…
初めてデートして…
警戒心の強い私らしくなく…
愛を交わしてしまう程に…
もう何年も前から知っていたかのように…
自分の気持ちに素直に飛び込めた。
まるで夢を見ているような気持ちが溶けそうな時間…
全てが…
もう貴方がいないとダメと思う位に不思議な位に貴方の世界に引き込まれた。
「嘘でしょ?」
そう思う位に…
若くない私がまるで…
「ティーン エイジャー」
みたいな気持ち…
何だか恥ずかしい位に夢中になれた。
暫くして…
ネットで貴方を見かけた。
どんなに名前を変えても…
どんなに文章を変えても判る貴方の文の癖…
貴方と会うのは限られた時間…
よくよく考えたら…
私は若くなくて独身だけど…
この人が独身って限らないよね?
聞くのは簡単な事…
でも…
聞いてしまえば全てが終わりになる気がしたの…
悩みながら…
愛しながら…
「疑惑だらけじゃん!」
自分で思いながらも知らない振りをしないと…
勘ぐってる自分の気持ちを押し殺して…
でも会いたい…
会ったら聞きたい!
簡単な言葉だよ!
「彼女はいるの?」
「奥さんはいるの?」
凄く簡単な文章…
もしかして…
独身で完全フリーかも知れないじゃない!
何故 聞けない私?
でも偶然か…
必然なのか…
ある雨の日…
仕事帰りの私の目に止まったのは…
子供連れの家族…
紛れもなく父親らしき人は彼…
手を繋いでる幼い子は誤魔化しようがない程に彼に似ている子…
幸せそうだね…
そんな幸せを壊す程に私を愛していないよね?
私も純粋な彼似の幼子を不幸には出来ない。
そして彼が違う顔を持ったネットでの彼女…
会っているのか、いないのか…《お友達》と称した人達は彼女予備軍?
彼は人を本当に愛した事があるのかな?
自己満足で自分が周りを幸せにしてる…
そんな勘違いはしていないかな?
私は愛していたよ…
携帯のアドレス帳から彼を削除してアドレス変更…
帰り道に携帯番号を変えにショップに行こう…
雨はいい…
傘をささなければ私の涙を隠してくれる…
Bye-bye 束の間の恋人
fin
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