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「心配なんだからね、瞬たんのこと」
なぎさの表情がきりりと引き締まる。
「きみに心配されるほど弱くはないさ」
ぼくはすっかり冷えて固くなったお好み焼きの断面から、豚肉をサルベージして口に放り込む。ぶーちゃんが二枚目に食べているのは、なぎさ特製のハングリーマンだ。具材も豪華だけれど、ボリュームも満点、軽く四人前はある。空腹を満たすためのスペシャルメニュー。
「瞬たんだけなんだよ。就職が決まってないのは」
現実という無機質なとびらを、なぎさは躊躇なくひらいてしまう。いやな沈黙が店内に流れた。
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