小さな風は?

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ガバッ!! 「はぁー! はぁー!……夢か…」 朝からいやな夢を見たな……と思いながら布団をでる 机に置いてある携帯の画面を見て時間を確認し 「んー……ん? やべ!」 と言った瞬間二階から一階にすごい顔をしながら走り下りる 「じーちゃん!起こしてくれよ!」 「おや? 今日から学校だったかのー?」 「学校だよ!」 「これはすまんのー ほっほっほ」 すごい顔をして階段を下りた男は すごい顔をしながら制服に着替え すごい顔をしながら顔を洗い 年寄りのよぼよぼじーさんに一言 「じゃ じーちゃん行ってくる!」 手を降りながら言う 「ほっほっほ 気をつけてのー 涼」 慌てながら靴を履き慌ただしく玄関をでていく涼 そして玄関をでて一言 「今日もいい風だ」 そう言って学校へ走って行く 学校まで後五分のところでばったりと一人の少年に会う 「お! 涼 お前も寝坊か?」 今話し掛けて来たのは俺と同じクラスで小学校からの親友の角田健吾 こいつはクラスの人気者でみんなからは健ちゃんと呼ばれている 「おー ビンゴ!ビンゴ!健吾は?」 俺はバカにしながら聞き返す 「俺は彼女とお泊まりして夜遅くまで遊んでから寝坊した!」 「結局は寝坊かよ!つか自慢ですか?」 ちなみに俺は彼女いない歴17年 「自慢じゃねーよ 幸せを分けてやったまでだ」 「いらねー!」 「ほしいくせにー」 「いらねー!学校見えたぞ!」 俺はそう言い健吾より先に学校の門をくぐって行く 遅れて健吾が 「待ってー」 と言いながら門をくぐった
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