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語り手
躓いて出来た綻びは元に戻ることはない
日常が続くと思っていたのに
それが嘘のように崩れさっていく残酷さを誰が想像しただろうか
しかし醜い人間たちは過ちを犯すのだ
しかし人間たちは日常を守るため醜い行為を選択したのかもしれない
今日の絶望が未来の希望になることを望んで
そんな人間たちの物語なのかもしれない
醜くも勇敢な人間たちの物語をこれから紹介しようと思う
きっと軽蔑する読者も出てくるだろう
しかし同時に心踊らす少年少女も出てくるかもしれない
きっと両方いや両方とも味わってこそ至極かもしれない
少年少女に限らずその後継者たる青年や老人、中高年の方にもそんな気持ちを懐かれる方もいよう。
それは語り手にとっても物語の登場人物にとっても幸福なことなのかもしれない
同時に憎悪の対称であるのかもしれない
ワタシはけして憎悪などしないが登場人物たちはワタシを含めて憎悪の対称とするかもしれない
そのことは謝罪しておかねばならない
ところで必ず少年には終わりがくるわけだが
それについては物語の中で語るとしよう
約束は出来ないがそれも物語の中で語っていきたいと思う。
皆が幸福になることを
皆が憎しみをわくことを願って
ひとまず語り手による説明を終わりたいと思う
では
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