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「はぁっ・・・」
もう走るのも疲れたし、歩くか。
にしても、雨凄いな。
夏、休みで良かったわ。
アイツ雨好きだからな・・・なんでだ。
雨が俺の所だけ止んだ。
後ろを振り返ると
ずぶ濡れのジェジュンが
傘を俺に向けてた。
「か・・・風邪ひいちゃうからぁ・・・」
息を切らして目が潤んでいて、
本当に女みてぇだ、コイツ。
「お前がひくだろ?!」
俺はジェジュンから傘を奪って
ジェジュンに傘をさした。
「僕はいいんだ。ユノが風邪ひいたら夏実チャンが可哀想・・・」
「ハハッ」
嘘。
今、今笑ったよね?俺の為に・・・
笑ったよね?!
「夏の心配してんのか、サンキューな。でも俺、体強いから大丈夫だよ。ありがとな、キム」
「あ・・・あのさ」
「・・・?」
「ジェ・・・ジェジュンって呼んでくれよ」
うん。ユノには
ジェジュンって呼んで欲しいんだよ。
「わかった。ジェジュンって呼ぶ」
「うん・・・ありがとう」
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