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「んぁージェジュンー!!!!!」
「ん?」
屋上で煙草に
火を着けようとすると
ユチョンが走って来た。
ユチョンとは中学校の時
どっちが頭になるかで
毎日のように喧嘩した。
決着もつかないまま
高校が一緒で
あの頃が嘘だったかのように
今では大事な親友だ。
「今日31のアイスが半額なんだよ!一緒に行こうぜ」
「え?俺、甘いもの苦━━━」
「な!親友だろ?!俺達!な?」
(何だコイツ)
「わかったよ」
「よっしゃー!何しようかなぁ」
━━━ガタン。
「ユチョン誰か来たぞ」
「おう」
俺達が角に隠れると
先生と背の高い生徒が入って来た。
耳をすます━━━。
「ここが屋上だ。めったに入らないからな。今日だけかも知れないからよく眺め見ておけよ━━━お前達!何してる!」
「はぁ」
(見つかったか)
ユチョンと俺は立ち上がって
出入り口にいる先生に向かっていく。
そこで俺は出会ってしまった。
これからずっとずっと気になって
仕方ない奴に。
「お前らとは一生絡む事のない転入生だ。絶対こいつらに関わるなよ」
「なんだと?!」
「チョン・ユノ」
彼はそう言ってその場から離れた。
身長が高くて何処から足なの?
って感じで、
顔なんか凄く小さくて・・・
射られるような瞳だった。
何故か無性に心臓がドクドクした。
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