彼の名前

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「ンー・・・」 なんだよ。居残りって。 俺は1日でジェジュンとの 帰宅が1番楽しみなのによ・・・って・・・ ジェジュン?! 傘持ってねぇのかよ・・・濡れ・・・。 ―――ユノ。 受け取るなよ、 そいつの傘なんて。 何顔赤くなってんだよ・・・ そんな目でアイツ何か見るなよ! 俺は教室から出て下駄箱に向かった。 下駄箱についた瞬間 遠くを走るユノに 傘を持ったジェジュン、 そして遠くにいる俺。 ジェジュンに話しかけようとした瞬間、 ジェジュンは 傘を閉じて雨の中走り出した。 ―――どうして。どうしてだよ。 俺の右手は宙を舞った。
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