醜さと美しさは紙一重

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ここは、魔界。 二つの勢力が存在する地。 今日も各地で争いが起こってるのだろうか・・・ 「おい!お前、黒薔薇だろ!!?」 急に路地裏から聞こえた怒号 その怒号に、街道を歩いていた少女は一瞬身を震わせ後ろを振り返った その瞬間、少女の艶やかな黒髪が空を切った だが、その怒号は少女に向けられたものではなく 別の人間に向けられたもの 少女は安心したのか、 一息ついて呟く 「……同じ人間同士の争いは醜いだけ なぜ、誰も気付かない…?」 その場には、 その少女の呟きと微かな叫び声だけが木霊した……
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