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「おは……マジ?」
さすがに腹が減ったので、朝飯を食べたくなり、杏雫と一緒に下に降りてリビングに入ると、ファッション雑誌を見ていた真奈が目を見開いて驚いていた。
俺らが幽霊にでも見えたのか?
「杏雫ちゃん、今、お兄ちゃんと一緒に部屋から来たんだよね?」
「そうだよ♪」
「昨日、帰らなかったの?」
「勇也と一緒に寝たからね♪」
「マジ!?てか、なんで!?付き合い始めたの!?」
「だって、昨日の夜勇也が……ね♪」
杏雫がそう言った瞬間、真奈はじとっとした目で俺を見てきた。
「なんだよ?」
「けだもの……」
「け、けだものって。」
妹に真顔でけだもの扱いされるとさすがに答えるぜ。
まぁ、俺の本能的な部分は確かにけだものなのかもしれないが……
「真奈ちゃん、勇也はあたしの事が好きなだけなんだよ?」
「それは知ってるし。ま、くれぐれも赤ちゃん作っちゃったりしないように!」
「あたしは別にいいんだけどなぁ♪」
「まだ早いよ!」
まだ中2なのに、杏雫より真奈の方が大人に見えるから不思議だ……
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