杏雫の気持ち

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喫茶店のメニューは、イメージ通りのふわっとしたイメージのものばかりで、俺は柄にもなくキャラメルソース入りカプチーノなんていう甘甘なものを注文した。 ちなみに杏雫は…… 「ん~!やっぱりコーヒーはブラックだよねぇ♪」 もっともスタンダードなブラックコーヒーを注文していた。 そんなん頼むんだったら、ここじゃなくてもよかったじゃん! 普通にファミレスでもよかったじゃん! 「どうしたの勇也?苦い顔してるけど、そのカプチーノって苦いの?」 「苦い顔の原因はこれのせいじゃねぇよ。」 「じゃぁ、何よ?」 「普通にブラックコーヒー頼むなら、わざわざここじゃなくてもよかったんじゃないかなぁって思って。」 「馬鹿だなぁ勇也は!このお洒落カフェでブラックコーヒーを頼むことに意味があるんじゃない♪」 全くわかんねぇ。 俺だったらブラックコーヒーだったらコンビニの缶コーヒーでいいやってくらいなんだけどなぁ。 まぁ杏雫が嬉しそうだからいいけどさ。
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