635人が本棚に入れています
本棚に追加
/162ページ
「なぁ、次はどこ行くわけ?」
俺も杏雫もコーヒーを飲み終わり、少し落ち着いたあたりで杏雫に次の行き先を質問してみた。
いくら杏雫の行きたいところでいいってい言っても、店を出てからどこに行こう?っていうのは勘弁だからな。
「映画でも見る?」
「なんで疑問形なんだよ?今日は杏雫が行きたいとこに行くんだろ?」
「いやぁ~ここ以外決めてなかったり。」
「……マジか。」
初デートが近所の喫茶店だけっていうのは酷すぎるよな。
でも、ぶっちゃけ映画って気分じゃない。
さて、どうしたもんか……
「勇也、あたしまだ帰りたくない。」
「そりゃまぁな。」
「勇也が行きたいとこでいいいから、どっか行こ?」
可愛っ!
涙目で懇願してくるとか反則じゃね!?
「じゃあ、服買いに行くの付き合ってくれよ?俺、杏雫とデートに着ていけるような服ほとんど持ってねぇからさ。こんどデートに行く時のためにも、な?」
「うん!」
我ながらなかなかの提案だ!
またデートに行こうって意味も含まれてるし、杏雫に服も選んでもらえるしな。
最初のコメントを投稿しよう!