杏雫の価値

6/23

635人が本棚に入れています
本棚に追加
/162ページ
気恥ずかしかったが、大満足の朝ご飯を食べ終え、俺と杏雫は、俺の部屋でまったりしていた。 「ご飯おいしかった?」 「かなりな。また作ってくれよ。」 「もちろん!ていうか、将来的には毎日つくるし!」 「確かにな♪」 杏雫と釣り合うように努力しなくちゃいけないと思ってる俺だが、杏雫と結婚するって事には、全くと言っていいほど疑問を抱かなくなっていた。 「ねぇ、今日はどうする?」 「昨日はかなり歩き回ったからなぁ。今日はのんびりしたいかも。」 「そっか♪じゃ、今日は一緒にゴロゴロしてよっか!」 そう言った杏雫は、俺いきなり俺のベッドに潜り込んだ。 何してんだ? 「勇也ぁ~、早くぅ~。」 「早くって、何が?」 「とぼけてないで、早く一緒に寝ようよぉ~。」 そう言って杏雫は、1人分のスペースを作り、ポンポンとそこに来るように促した。 これ、行っていいのか? 「嫌なの?」 「なわけねぇだろ!」 よし!ここは行って大丈夫だ! 俺は、意を決して杏雫が待つベッドに潜り込んだ……
/162ページ

最初のコメントを投稿しよう!

635人が本棚に入れています
本棚に追加