杏雫の価値

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行為を終えた俺達は、着替えを済ませベッドで横になっていた。 正直、まだ何もする気力がわいてこない。 「勇也。」 「ん?」 「真奈ちゃんに聞こえちゃったかな?」 「聞こえただろうな。」 「はぁ~、どうしよぉ……」 多分杏雫は、行為中全くそのことに関して意識していなかったのだろう。 俺は薄々気づいてはいたが、それでも杏雫に声を出すなとは言えなかった。 「真奈ちゃん、どう思ったかな?」 「なんとも思わねえんじゃねぇの?俺達がそういうい事したの知ってるだろ。」 「でもさぁ……」 「そんなに気になるなら真奈に聞いてみればいいだろ?」 「聞けるわけないでしょ!妹にえ、エッチしてる時の声聞いてどう思った?なんて!」 「ま、まぁそうか……」 杏雫には悪いけど、そんな心配、するだけ無駄だと思うけどなぁ。 まぁ、今まで姉妹みたいに仲良くしてきた真奈との関係が崩れんのが嫌なんだろうけどな…… 「そんなに気になるんだったら俺が聞いてやるよ。」 「えっ?」 「ほら!早くリビング行くぞ。」 「ちょっ!ちょっとぉ!」 俺は、杏雫の手を引いて、真奈がいるリビングに向かった。
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