635人が本棚に入れています
本棚に追加
/162ページ
俺がなんとも言えない感情に苛まれていると、杏雫が抱きついてきた。
「今までは譲るつもりだったけど、これからは違うよ?勇也は、あたしのなんだから。」
「杏雫?」
「もう質問終わり。あとは聞かなくてもわかるもん。真奈ちゃんが勇也にキスしたとしても、勇也は譲らないよ?」
いつも真奈には人一倍甘い杏雫が、ここまで言うんだから、本気だ。
なんか、俺のせいで2人の関係が壊れるみたいで嫌だな……
「なぁ杏雫、真奈のことどう思ってる?」
「どうって、義妹だけど?」
「そっか。」
義妹ねぇ。
真奈に聞いたらなんて帰ってくるかな?
今までならお姉ちゃんって答えてくれたかもしれないけど、今聞いたらなんて返ってくるのか想像できないな。
まさかとは思うけど、恋敵なんて言わないだろうな?
最初のコメントを投稿しよう!