杏雫の価値

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「それでいい。今みたいに曖昧なまま付き合ってるのは嫌だし。」 「へ?」 「私もそれがいいと思う。今すぐでもお兄ちゃんの恋人ってポディションは欲しいけど、やっぱりお兄ちゃんの気持ちが一番だからね。」 「マジ?」 意外過ぎる。 あの意味不明過ぎる案を2人揃って2つ返事でオッケーしてくれた。 自分で提案しといてあれだけど、これから俺は、本人達公認の二股生活をしなくちゃいけないのかな? 「じゃ、今日は私が彼女ね!」 俺が頭を抱えていると、真奈がさらりと宣言をしてきた。 真奈が彼女かぁ…… 「じゃあ明日はあたしね。勇也、あたし帰るね。変な事はほどほどにしなさいよ!」 そう言って、杏雫は窓から帰って行った。 つか、さすがに妹相手に変なことなんかしねぇっての。 「お兄ちゃん♪」 「ん?」 「舐めてあげよっか?」 ナメルッテナンデスカ?
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