最悪のスタート

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まぁ何やかんやあったが、無事に桜華学園に着くことが出来た。 未だに周りの目は痛いけどな…… 「人がいっぱい。クラスわけでも張ってあるのかな?」 そう言って杏雫が指差した先を見ると、確かに黒山の人だかりが出来ていた。 正直、俺もかなりクラス割りは気になる! 杏雫と別のクラスだったら神様を恨んでしまいそうだ。 「何1人シンキングタイムに入ってんのよ。さっさと見に行こ?」 「だな。杏雫と一緒だといいな。」 「……ばぁか。」 そう言いながらも、杏雫の頬は朱色に染まっていた。 まったく、素直じゃないねぇ。 「かわいいな。」 「う、うるさいっ!嬉しいけど、人前でそういうこと言わないで!」 「へぇ~い。」 俺と杏雫は、軽くのろけながら、クラス割りが貼ってある人混みの中に入っていった。
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