最悪のスタート

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ホームルームが終わり、しばしの自由時間が与えられた。 ちなみに俺と杏雫は、特にする事もなかったので、ぶらぶらと校内を徘徊している。 チラッ チラッ 男子がチラチラ杏雫を見てやがる。 つか、よく見たら男子だけじゃなくて女子もチラ見してるし…… 「お前、女子からも人気あんのな。」 「勇也、眼科言った方がいいって。あれはあたしじゃなくて、明らかに勇也を見てるでしょ?」 「そうか?」 試しにチラ見していた女子のひとりに視線を送ってみたが、興味ないと言わんばかりにそっぽ向かれた。 「やっぱり杏雫だろ。」 「はぁ。鈍すぎ……」 「あのぉ~そこまで言われると、さすがにショックなんですけど?」 「自業自得よ。あんたが悪い。」 「……」 今日って、杏雫が彼女の日だよね?
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