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ホームルームの後、クラスメイトは誰ひとりとして俺と杏雫に話しかけてこなかった。
「今度こそ終わったな……」
「そうね。今回は同意するわ……」
「まだ始まったばっかりでしょ？燃え尽きるには早いんじゃない？」
「「誰？」」
「先生です！」
俺と杏雫に話しかけてきたのは、担任のグラマラス教師（ホームルームの時自己紹介していたが、それどころじゃなくて聞いていなかった。）だった。
「先生、名前なんていうんですか？」
どうやら、杏雫も聞いていなかったらしい。
つか、どんどん先生の顔から先ほどまでの余裕が消えていくんですけど？
「私の名前は軽部絵里です！さっき自己紹介したでしょ！？」
「聞いてませんでしたぁ。」
「あなたねぇ！可愛ければ何でも許されると思ったら大間違いだからね！」
軽部先生ね。
つか、先生から見ても杏雫は可愛いんだな。
まぁ、助け船を出してやんなきゃ杏雫が勝手にヤバい方向に持ってっちまいそうだな。
「先生、まぁそれくらいにしてくださいよ。杏雫も悪気があるん訳じゃないんだからさ。」
「あなたもあなたよ！イケメンでも許さないんだから！」
イケメン？
誰が？
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