最悪のスタート

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「ねぇお兄ちゃん、杏雫ちゃんが来るまで少し時間あるよね?」 俺が部屋に行こうとしたら、真奈が顔を赤らめながらそんなことを聞いてきた。 未だにこういう真奈にはなれないな…… まぁとりあえず、真奈の用件を聞いとくか。 「多分、10分くらいかかるんじゃねぇかな。」 「10分……じゃぁ、口でしてあげるね♪」 「は?」 口でしてあげるね♪ 口でしてあげるね? 口でしてあげるね……フェ○チオ!? 「いやダメだって!真奈は妹だし!つか、今日は杏雫が彼女だし!」 「少しくらい大丈夫だよ♪」 そう言いながら真奈は、俺のベルトに手をかけてきた。 待て待て! マジでやばいって! 「ちょっ!真奈!」 「いいから、じっとしてて……」 「真奈ちゃぁ~ん、あたしの勇也に何してるのかなぁ?」 「ヒッ!」 冷たい声とともに真奈の背後に現れたのは、私服に着替えた杏雫だった。 真奈的には最悪のタイミングだろうが、俺としては助かったって感じだぜ……
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