最悪のスタート

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…… 懐かしいな。 久しぶりにやろっかな、あの時のゲーム。 っとその前に。 俺は、窓から杏雫の部屋を確認してみた。 予想通りニいうかなんと言うか、杏雫は自分のベッドで不貞寝していた。 あのゲームをするなら杏雫とやりたいんだけど、呼べば来てくれるかな? そんなことを思っているうちに、俺の手は勝手に杏雫に電話をかけていた。 『もしもし?なに?』 意外にもあっさり電話に出てくれた。 でもまだ、怒ってるよなぁ…… 「今からゲームするんだけど、お前もやらないか?」 『あんた、あたしがゲーム嫌いなの知ってて誘ってる?』 「まぁ知ってるけどさ、これからやるゲームは杏雫とやりたくてさ。」 『?何のゲーム?』 「ほら、お前と始めてあったときにやったレーシングゲームだよ。」 『!』 俺が窓からゲームのパッケージをちらつかせると、杏雫の表情が変わった。 多分、杏雫も覚えてくれてたんだろうな。 『わかった。今から行く。』 「おぅ。」 『早く。』 「早くって?」 『早く窓開けて!』 「あぁ~。」 俺が窓を開けると、いつかみたいに窓から俺の部屋に入ってきた。 同じくだりで悪いんだが、ちゃんと受け止めましたよ?
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