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とりあえず杏雫に服を着てもらい、詳しい状況を聞くことにした。
シーツは、後ででいいだろ……
「で、そのぉ~……昨日の夜、俺がお前をお、犯したって事でいいのか?」
「そうだよ♪嬉しかったよ。勇也は、我慢できないくらいあたしのこと好きだったんだなぁって思えたからさ。」
「まぁ、杏雫の事は好きだけどさ……」
もういい。
杏雫曰く付き合ってるらしいから、好きって気持ちは隠す必要はないだろ。
「あたしも好きだよ。勇也のこと。」
「じゃぁ、なんで今までツンケンしてたわけ?」
「ツンケンなんかしてないわよ!あんたが鈍いだけ!」
「そ、そうなのか……」
なんか、すげぇショック。
杏雫の言うことがほんとなら、杏雫の気持ちにもっと早く気づいていれば、もっと早く付き合えたはずだ。
なんか、昨日お袋に言われたことを否定しなかった理由もわかっちまったな。
「杏雫」
「ん?」
「昨日、母さんが言ってた事だけどさ。」
「あぁ~、結婚したらね♪」
「……俺と結婚してくれるわけ?」
「逆に勇也意外と結婚なんかしたくないし!」
なんか、すげぇ嬉しいんだけど、まだ実感がわかない。
これが杏雫の言う鈍いってことなのかな……
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