アルバム

5/17
前へ
/162ページ
次へ
「具合どぉ?」 杏雫は、本当に心配そうな顔で俺に話しかけてきた。 罪悪感パネェんだけど…… 「……」 「話すのが辛いなら横になってていいよ?」 「いや、体自体はなんともねぇっつぅか……」 「はぁ!?もしかして仮病!?」 「はい……」 杏雫の顔が一瞬にして、心配してる顔から呆れ顔に変わった。 まぁ確かに逆の立場なら俺もそんな顔をするだろうよ。 「ねぇ、そんなにあたしに会いたくなかったの?」 「いや、会いたくなかったわけじゃなくて、会ってもどうしたらいいかわかんなくてさ。」 「今、普通に話してるじゃない?約束のことなんか……気にしなくて、いいんだよ?」 気にしなくて言いといっているが、杏雫の表情は明らかに沈んでいた。 こうなるのがいやだったから学校休んだってのに……
/162ページ

最初のコメントを投稿しよう!

635人が本棚に入れています
本棚に追加