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「具合どぉ?」
杏雫は、本当に心配そうな顔で俺に話しかけてきた。
罪悪感パネェんだけど……
「……」
「話すのが辛いなら横になってていいよ?」
「いや、体自体はなんともねぇっつぅか……」
「はぁ!?もしかして仮病!?」
「はい……」
杏雫の顔が一瞬にして、心配してる顔から呆れ顔に変わった。
まぁ確かに逆の立場なら俺もそんな顔をするだろうよ。
「ねぇ、そんなにあたしに会いたくなかったの?」
「いや、会いたくなかったわけじゃなくて、会ってもどうしたらいいかわかんなくてさ。」
「今、普通に話してるじゃない?約束のことなんか……気にしなくて、いいんだよ?」
気にしなくて言いといっているが、杏雫の表情は明らかに沈んでいた。
こうなるのがいやだったから学校休んだってのに……
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