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「何考えてんの!?」
眠りが浅くなってきたあたりで、俺の耳に聞きなれた女の子の怒鳴り声が聞こえてきた。
「いや、勇也が学校休んだから心配になってね?」
「そんなの知らない!今日の彼女は私!」
「今日は幼馴染として……」
「言い訳なんてらしくないね?」
どうやら怒鳴っていたのは真奈らしい。
つか、昨日もこんなことあったよな?
あと俺、起きていいのかな?
「あとはあたしが看病するから!」
「いや、今日の勇也は仮病で休んだから看病はいらないかと。」
「じゃあなおさら杏雫ちゃんいる必要ないいじゃないの?」
「でもさぁ……」
「杏雫ちゃん?」
「はい……」
杏雫と真奈の会話が終わった後、杏雫の寂しげな足音が聞こえた。
杏雫、帰っちまったんだな……
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