杏雫の気持ち

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付き合ってる実感がわかない。 告白したわけじゃないからか? それとも…… 「えへぇ~、勇也ぁ~♪」 「……」 杏雫の異常な変貌のせいか? 昨日まで、ただの幼馴染って感じだったのに、今日の杏雫は、完璧に甘えん坊な彼女そのものだ。 「ねぇ勇也?」 「な、何だよ?」 杏雫は、甘えた声を出しながら俺に纏わりついてきた。 この歳でこういうのって許されるのか!? 「昨日みたいなこと、してほしいな?」 「昨日みたいなって?」 「もう!かまととぶっちゃってぇ!昨日、勇也があたしを押し倒して……ね?」 「!」 あれですか!? 昨日は寝ぼけと酔いのダブルパンチでそうなっちゃっただけで、そこに俺の意思は介在しない! 今そんな事をしようものなら、それこそ自我を保っていられる自信がない…… 「なぁ杏雫、そういうのはやっぱりほら!夜やるもんだろ?」 「ん~まぁ、ムードは大事だよね。」 「だろ!?」 別に俺は杏雫とヤリたくないわけじゃないよ!? だけど、俺達まだ15だし、そういうのは早いっつうか…… 「じゃぁ、夜ならいいんだよね?」 「うん。」 「じゃぁ、夜、お願いします!」 「うん……」 まぁ、話の流れ的に、そうなるのは妥当だよね……
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