635人が本棚に入れています
本棚に追加
/162ページ
付き合ってる実感がわかない。
告白したわけじゃないからか?
それとも……
「えへぇ~、勇也ぁ~♪」
「……」
杏雫の異常な変貌のせいか?
昨日まで、ただの幼馴染って感じだったのに、今日の杏雫は、完璧に甘えん坊な彼女そのものだ。
「ねぇ勇也?」
「な、何だよ?」
杏雫は、甘えた声を出しながら俺に纏わりついてきた。
この歳でこういうのって許されるのか!?
「昨日みたいなこと、してほしいな?」
「昨日みたいなって?」
「もう!かまととぶっちゃってぇ!昨日、勇也があたしを押し倒して……ね?」
「!」
あれですか!?
昨日は寝ぼけと酔いのダブルパンチでそうなっちゃっただけで、そこに俺の意思は介在しない!
今そんな事をしようものなら、それこそ自我を保っていられる自信がない……
「なぁ杏雫、そういうのはやっぱりほら!夜やるもんだろ?」
「ん~まぁ、ムードは大事だよね。」
「だろ!?」
別に俺は杏雫とヤリたくないわけじゃないよ!?
だけど、俺達まだ15だし、そういうのは早いっつうか……
「じゃぁ、夜ならいいんだよね?」
「うん。」
「じゃぁ、夜、お願いします!」
「うん……」
まぁ、話の流れ的に、そうなるのは妥当だよね……
最初のコメントを投稿しよう!