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自分の気持ち、そんなもん最初からだいたいわかっちゃいたさ。
ガキの頃から、俺が恋した女の子は、杏雫ただ一人だ。
一時は真奈の甘い囁きに乗ったが、やっぱり根底の気持ちは変わらなかった。
……さて。
俺は、真奈に言われた通り、杏雫に会いに行こうと思ったのだが、緊張して、杏雫の家の前から足が動かない。
遊びに行くんじゃないんだからしょうがないよね?
杏雫と付き合ってはいるものの、ほとんど成り行きで付き合ったようなもんだし、告白なんかしたこと無いし……
「あれ?なにやってんの勇也君?」
1人で悶々と考え込んでいたら、玄関から杏雫ママが出てきた。
タイミングがいいような悪いような……
「杏雫に用事?」
「ええ、まぁ……」
「じゃあはいっていいわよ♪杏雫は部屋にいるから♪」
「はぁ、どうも。」
あのぉ、正直心の準備が出来てないんですが……
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