635人が本棚に入れています
本棚に追加
杏雫ママに導かれて、杏雫の部屋の前まで来たのはいいんだが……
はい。
先ほど同様、全く足が前に出ません!
なんて言ったらいいもんか……
「ふふっ♪勇也かぁわいいっ♪」
「!」
今のは俺に向けられた言葉じゃない。
部屋の中から聞こえてきた、杏雫の1人言だ。
なにやってんですかぁ~?
コンコンッ!
気が付くと俺は、杏雫の部屋のドアをノックしていた。
無意識って怖いねぇ……
「何ママ?入っていいよ。」
お母さんと勘違いされましたよ?
まぁ、警戒されてなくて良かったけど。
俺は、覚悟を決めて、杏雫の部屋のドアを開けた。
「ママじゃなくて悪かったな。」
「ゆ、勇也っ!?ななななんでっ!?」
俺が部屋に入るなり、あたふたして、背後に何かを隠した。
変な杏雫だな……
最初のコメントを投稿しよう!