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1ページ目、杏雫が母さんに手を引かれて家に来た時の写真と、俺が杏雫と並んでゲームをしている写真だった。
さりげなく書き込まれた杏雫のコメントは、『大好きなかっこいい勇也に初めて会った日♪』と書かれていた。
「なんか、恥ずかしいな。」
「しょうがないでしょ!未来永劫勇也に見せる予定なんかなかったんだから!」
「まぁ、すげぇうれしいよ。」
「……馬鹿。こっちが恥ずかしいっての。」
赤面する杏雫を横目で見ながら、俺は次のページをめくった。
俺の目に飛び込んできたのは、杏雫と俺が、仲良く並んで昼寝している写真と、杏雫が俺にケーキを食べさせてくれてる写真だった。
「こんなことあったっけか?」
「勇也はすぐ忘れるんだから。あたしは一日も忘れたことないよ?」
「悪かったって。」
「もぅ!たまには反省しなさい!」
「はいはい。」
わざとらしく怒る杏雫を軽くあしらい、次のページをめくった俺は、かなり意表をつかれた。
何故なら、3ページ目には、杏雫と会ってから3回目のときの写真が並んでいたからだ……
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