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さっきまでのページには、写真が2枚ずつ貼られていて、杏雫の簡単なコメントが添えられているだけだったんだが、このページには、写真が一枚と、異常な量の杏雫のコメントだった。
「つか、この写真って……」
「うん。あたしたちのファーストキスの写真。」
そう。
このページに貼られていた写真は、幼いころの俺と杏雫がキスをしている写真だった。
そして杏雫のコメントの一部には『勇也くんが、ずっと一緒に居て、ずっと俺が守ってやるって約束してくれた!あたし達のファーストキスは5歳だよ!』と書かれていた。
「まぁ、その様子だとキスしたのすら忘れてたみたいだけどね?でも、約束は思い出してくれた?」
「……!」
……
「勇也くん、好きな子いる?」
「別に?しいて言うなら杏雫ちゃんとか。」
「じゃあ!あたしとずっと一緒に居てくれる!?結婚してくれる!?」
「いいよ。俺がずっと一緒に居て、ずっと俺が守ってやる。」
「ありがとぉ。」
そして俺は、杏雫に初心なキスをされた……
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