アルバム

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「まったく。またこの約束忘れられたら、さすがのあたしも愛想尽かすかも。」 杏雫は、悪戯っぽく微笑んで、俺の額を小突いた。 絶対忘れんなよ、この馬鹿頭ってことだろうな。 でもまぁ…… 「次はねぇな。今の俺、異常なほど杏雫に惚れてるし。」 「あっそ。……じゃあ、今まで忘れてた分、いっぱい愛してね?」 「はいよ。」 俺は、杏雫を抱きしめ、あの時の杏雫のように初心なキスをした。 「ふふっ♪アルバムの続き、二人で見よっか!」 「だな!」 俺と杏雫は、並んでベッドに座り、アルバムのページをめくっていった。 二人の軌跡をなぞる様に……
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