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「いけぇ~!勇也ぁ!」
「うっせぇよっ!」
あの後、予定通り二人乗りで学校に向かっているのだが、予想以上に辛い。
杏雫と密着できるのはたまらないのだが、普通に杏雫が重い。
ごめんなさい!
漫画とかで、彼女は細くて全く重さを感じないとかあるが、現実はそうは行かない。
杏雫も細くてスタイル抜群なんだが、やっぱり40キロ弱あるとねぇ……
「勇也、このままだと遅刻だよ?」
「しょうがなぇだろ!いつもと勝手が違うんだから!」
「はいはい、抱きついてあげるからがんばって!」
「はうっ!」
杏雫は、宣言どおり後ろから抱き付いてきた。
胸を押し付けるようにして。
意識がほとんど吹っ飛んだ俺は、自転車をこぐ力が減少し、当たり前のように遅刻した……
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