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俺と杏雫は、入学式の一件以来、完璧にクラスから浮いてしまった。
簡単に言えば、何をしても注目されてしまうわけで、昼休みもゆっくりすることができない。
「ありがと!先生♪」
「いいのよぉ。大好きな勇也君と杏雫ちゃんのためならこれくらい♪」
「……」
んで、気を使ってくれた軽部先生の計らいで、国語の教材準備室で昼飯を食べている。
ありがたいっちゃありがたいが、なんだかなぁ……
「先生。俺、普通に教室で食べたいんですけど?」
「またそんなこといってぇ~。ツンデレ?それともMなの?教室にいったら絶対はぶられるよ?
うちのクラス、雰囲気悪いからねぇ♪」
「あなた担任ですよねっ!?」
クラスも終わっているが、この人も相当終わってると思う!
そんなんだから彼氏もできなくて処女なんだよ!
……と言いたかったが、さすがに目上の人にそんなこと言えない。
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