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姉友「えー、では取材を―――」
佐奈「あれ? 今……」
親一「気にするな」
姉友「まずは……そうですね、ご職業をお伺いしたいのですが……」
兄「職業は魔術師―――じゃなくて古書店経営だね」
佐奈「今何か変なこと言わなかった?」
姉友「あの、魔術師って……」
兄「や、ただのいい間違いだから気にしないで」
会計「何をどう間違ったらそうなるんですか」
兄「気にしない気にしない。ほら、あなたは段々気にならなくなーる……」
姉「それって……」
兄「気にしなくなーる……気にしなくなーる……」
春斗(まさか催眠術? 恵子が催眠術にかかりやすいなんて知らないはず……)
会長(いや、先輩なら初見でそれを見抜くこともあり得る)
兄「気にしなくなーる……」キラッ☆
会計「あ、あの……」
副会長(今キラッ☆としたの……五円玉でしょうか)
弟(だとするとやはり……)
兄「ほら、これを見てごらん」スッ
弟(! 副会長の言ったとおりの五円玉ですよ!! やっぱりあいつ催眠術かけようと……)
副会長「くー……すぴー」
弟「へ?」
会長「くー……かー……」
弟「えっ、ちょっ?」
春斗「むにゃ……くー……」
弟「なっ、春斗もか!?」
会計「くー……くー……」
弟「まぁこっちは予想の範囲内だけど……」
佐奈「くかー……」
親一「…………」
弟「お前らまで……!?」
姉友「むふふふ……」
姉「うにゃ…………むうぅ」
弟「姉ちゃんの寝顔可愛い!!!!」
弟「……じゃなくて…………まさか知り合い全員」
「ぐごぉー」
弟「はっ?」
「すぴー」
「ぐがー……」
「くー……りっしゅ」
「受験…………ぐー」
「焼そば食べたい……むにゃ」
「焼き鯖だよぉ―――!!!! …………ぐー」
弟「なっ、これ神社中の人が……!? 一体何が………新手のスタンド攻撃か!? まさかチャリオッツレクイエム……」
兄「しまったやり過ぎた…………半径二キロ以内にいる生物は寝ちゃったなこれ」
弟「お前の仕業か……よ………………くー……」
兄「……目が覚めるのにどれだけかかるかな……」
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