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それからというもの、私と先輩は付き合うようになった。
一緒に居られるときは、寄り添うようにして一緒に行動を共にしていた。
目が合うと、すかさずやってきてくれるのは先輩の方。
それが凄く凄く嬉しくて、私はもう先輩にしか目がなかった。
そう。先輩にしか、目がなかった。
そして。季節が過ぎるのは早く、学校は夏休みになっていた。
一日目の夏休みを迎えた朝は蒸し暑さのせいで、少しも清々しくなかった。
私は眠い目をこすりながら、しばらくベッドの上でぼぅっとしていた。
すると、私の携帯が鳴った。
そして、私は急いで携帯を手に取り、携帯を開いた。
どうやら、先輩からのメールのようだった。
メールにかかれていたことは、学生寮前の桜の木まで来て、だった。
その学生寮前の桜の木とは、私が先輩に初めて告白された場所だった。
そんな素敵な思い出がある場所で、先輩は私を呼び出して何を話すのだろう?
告白したときの思い出話とか?
それとも、最近の世間話とか?
私は疑いのかけらもなく、先輩の待つ学生寮前の桜の木の前へと向かった。
何も知らずに。
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