プロローグ

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私はやっとのことで先輩の待つ学生寮前の桜の木に着いた。 あれ?先輩、まだ来ていないのかな? 辺りを見渡しても先輩の姿は見えない。 まだ、来ていないのだろうか。 そう思いながら、先輩を待つために桜の木の下に座った。 ふと、学生寮の庭に目をやると、そこには淡い赤色の彼岸花があった。 彼岸花は風にゆらゆらと揺れている。 そして私は、いつの間にか彼岸花の近くに歩み寄っていた。
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