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「あっ、集合掛かってるから俺もう行くわ。
ヒナ、今日もウチで夕飯食べるだろ?」
「うん、行く行く!!」
「了解。準備して待ってるわ」
そう言い残すと、俊ちゃんは軽く手を振ってグラウンドの中央に走っていった
「…幼なじみなんだ?」
俊ちゃんがいなくなると、村瀬がそう声を掛けてきた
その声は何時もより少し低い気がする
「あぁ、俊ちゃん格好良いだろ?」
「…そうだな。
それにしても、仲良いんだな?」
村瀬は視線を俺に向ける
その目は何かを探るような目だった
「そう、かな?幼なじみってこんなもんだろ?」
「ふーん……」
その呟きを最後に何も話さなくなった村瀬に、俺は何だか気まずくなって、この日はその場で別れて、俺は家への帰路についた
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