#01 嫌い×嫌い

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「あっ、集合掛かってるから俺もう行くわ。 ヒナ、今日もウチで夕飯食べるだろ?」 「うん、行く行く!!」 「了解。準備して待ってるわ」 そう言い残すと、俊ちゃんは軽く手を振ってグラウンドの中央に走っていった 「…幼なじみなんだ?」 俊ちゃんがいなくなると、村瀬がそう声を掛けてきた その声は何時もより少し低い気がする 「あぁ、俊ちゃん格好良いだろ?」 「…そうだな。 それにしても、仲良いんだな?」 村瀬は視線を俺に向ける その目は何かを探るような目だった 「そう、かな?幼なじみってこんなもんだろ?」 「ふーん……」 その呟きを最後に何も話さなくなった村瀬に、俺は何だか気まずくなって、この日はその場で別れて、俺は家への帰路についた .
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