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「凄い話って？｣
「さっきクラスの女の子に聞いたんだけど、村瀬と俺って格好良いって評判らしいぞ!!｣
「……………」
村瀬から返事はなかったが、俺は特に気にせず話を続ける
「でさでさ、俺のこと好きって女の子も何人かいるらしくてさ!!もしかして、俺モテ期!?みたいな。
この調子なら、近いうちに彼女出来ちゃうかも♪｣
嬉しそうに話す俺と、変わらず返事をしない村瀬
そして、村瀬の雰囲気がさっきまでと違うことに、俺はこの時気付いた
「……村瀬？｣
村瀬の顔を覗き込んで見てみると、さっきまでの笑顔はなく、村瀬は無表情に冷たい目で俺を見ていた
「……何？陽多は彼女欲しいの？｣
低く抑揚のない声に背筋が凍る感覚がする
「えっ……うん。高校生だし、彼女くらい欲しいかなって……｣
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