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｢嘘だろ………｣
俺、野崎陽多<ﾉｻﾞｷ ﾋﾅﾀ>は思わずそう呟き、肩を落とした
今日は高校生になって２回目の春
そして始業式だ
俺の目の前には、クラス発表の紙を見て嬉しそうにはしゃぐ女子
｢また同じクラスかよー｣
と悪態を吐きながらも楽しそうに話す男子
……俺もそんな風にはしゃぎたかった
俺はもう一度、自分のクラスの紙を見る
そこには紛れもない俺の名前と
村瀬蒼<ﾑﾗｾ ｿｳ>という男の名前
俺はこいつが死ぬほど嫌いだ
あぁ……あいつに初めて会ったのも、今日みたいな清々しく晴れた入学式の日だったな…
俺は少し一年前を思い出してみることにした
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