第1章 天罰判決即執行

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 堪らない……至福の時とはまさに今を言うのだろう。 「今日は当たりだな」  体を伸ばせる広い浴槽。良い湯加減の風呂に昼間から浸かれるのは自由人の醍醐味かな。 シャンプーも石鹸も良い香りだ。 並々とたまった湯で顔を濡らす。 「……最高」  強いて言うなれば、俺の家で無いのが惜しい。 取り敢えず留守っぽい家に入って……否、拝借しているのだ。 「むっ!?」  最高のリラクゼーションタイムは突如終わりを迎える。 人の気配。 風呂場の扉の向こうに感じる存在感。 俺はゆっくりと、水音一つも出すこと無く、ゆっくり立ち上がった。
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