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神を名乗る男
俺が40こえた位かな
変な女が酔っ払ってる間に婚姻届け提出しやがってさあ
それから俺は基地以外で泥酔しないと決めたんだ
隣のアニキも手を焼く位の変な女で、その女が俺の過去に因縁がありそうだからって俺を新興宗教みたいな場所に連れて行ったんだ
そしたらまだ女に話してない、産まれて一週間で亡くなった姉の霊と交霊しはじめてさ、マジかよって思って信じちまったんだ
そいつが面白い奴で、自分でも神様がいるって信じてないんだって
訓練したらアグラで空中に浮いたり指で空の雲を消したり出来るようになったんだってよ
だから俺にも訓練しろよって、飲みに来るたび口説くんだ
訓練って365日朝5時に海で行水する、
この時点でやだし
決められた日に山の頂上で朝日を浴びる、
これはいいけど
家に祭壇をくんで毎日朝晩、祝詞をあげる、
できるかなあ
酒は正月のみ。
絶対無理
って断り続けた
その変な女と近所に住んでて昔から知ってるらしくて、俺の過去の因縁って別れた女房の事を探ろうとしたらしいから、その神様が本当の霊感で驚かせて力をみせつけたんだってさ
掌の孫悟空って言う状態
そしたらその変な女、開き直って(私に神の力がある)とか言いはじめてさあ
あ、それじゃ「神と名乗る変な女」になっちまったな
とにかくこの変な女を追い出すために神様男と共謀して子供を家に連れ戻して小姑の争いに発展させてバトルに勝つまで苦労したぜ
神を名乗る男は、その職業でご祈祷代金を相当稼いでるのに神様の存在を信じてないんだ
俺ならあんな御殿に住んで先生と呼ばれたら神様信じるけどなあ
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